近畿第一ブロックのことブロック活動報告
6月29日(土)30日(日)の2日間、今日庵周辺において「青年茶人 京都のつどい」が開催されました。この行事は、全国の青年部会員が一堂に会して交流を図るとともに、茶会への参加により青年部と茶の湯の楽しさを体感し、今後の青年部活動と修道の意欲向上を繋げることを目的とした、以前まで行われていた全国大会やナショナルコンファレンスに代わる全国行事で、今回初めて開催されたものです。北は北海道、南は沖縄まで青年部会員約480名が、京都に集まりました。近畿第一ブロックは、28名の参加、そのうち今回設けられた「総本部行事初めて参加枠」により、青年部歴の浅い若手の会員も参加しました。
初日はオプショナルからスタートしました。全部で11コースの茶道に関連した講習会や茶事研修が用意され、希望者のみが参加する形となりました。千家十職の先生や業躰先生などのお話を間近で聴ける貴重な機会となり、学びを深めました。また大徳寺金毛閣に登らせていただくコースもあり、参加者からは笑顔が溢れていました。
同日夕刻からは、ザ・プリンス京都宝ヶ池で懇親夕食会が開催されました。開催に先立ち、お家元様のお計らいにより、ブロックごとにご宗家方との写真撮影がありました。一生の記念となる大切な一枚となりました。
懇親会は、千玄室大宗匠様の御挨拶から始まりました。その後、芸舞妓さんによる京舞が披露され、会場は華やかな雰囲気に包まれました。千宗室お家元様に御挨拶を、千宗史若宗匠様に乾杯のご発声をいただきました。
円卓の席次は、受け付けの抽選で決まります。全国からお互い「はじめまして」の方ばかりですが、今回、全国委員会からなる実行委員会の懇親会部会より、同じフォーマットの名刺と地元のお菓子を持参するようにと連絡があり、皆準備していました。
名刺には、「信念」「茶道との出会い」「地元ネタ」の欄があり、名刺交換とお菓子交換をしながら、話が弾みました。
懇親会で一番盛り上がったのは、なんといっても福引抽選会です。青年部会員の作家さんの作品や企業協賛の景品が当たります。さらに、大宗匠様、お家元様、若宗匠様の書かれた短冊や色紙、扇面も当たるとあって、大興奮。籤がひかれ、お名前が読み上げられる度に、大歓声が上がっていました。
終盤にはブロック長紹介があり、存分に交流を深めた懇親会は閉会となりました。
その後、木屋町のさざんか亭に移動し、実行委員会茶会部会主催の茶会グループナイトが行われました。翌日のお茶会は、15名の茶会グループ毎にお席を廻ります。事前にオンラインでも顔合わせをしていましたが、実際に集まりお酒を飲み交わし、翌日の確認をしながら、楽しく和やかに過ごしました。
そして、30日、いよいよお茶会の日を迎えました。
お茶会は、お家元席と若宗匠席のうち1席、裏千家学園同窓生席2つのうち1席、直門席2つと知新会席2つのうち1席の合計3席を廻ります。茶会部会により、事前にグループ毎にスケジュールが細かく決められており、それに沿った形でお茶会に参加しました。
お茶席は、青年部のために、この日のために、それぞれの席主がご用意くださったものであり、感動の連続でした。先輩方のお優しいお言葉には励まされ、今日庵席では緊張しながらも大変学びの多い時間となりました。お家元様が「青年部は手ぶらでおいで」とおっしゃった通り、至れり尽くせりでおもてなしをうけるという、本当に贅沢で貴重な経験となりました。
この2日間の学びと楽しさを参加できなかった青年部会員に伝え、また自らの今後の茶人としての修練にもつなげたいと思います。
お家元様、若宗匠様はじめ、ご宗家の方々、総本部の皆様方、先輩方、誠にありがとうございました。
青年部実行委員会の皆様、ご参加の皆様、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
(実行委員会 井口香苗(京都南))