ブロック長 所信ブロック長 所信 2023-2024

茶道裏千家淡交会青年部
近畿第一ブロック ブロック長
小山 元也(京都南青年部)

一盌から出会い、笑顔をつなげよう

近畿第一ブロックのブロック長を拝命しました京都南青年部の小山元也と申します。ブロックでの経験は浅くお茶に関しても未だ若輩ではありますが、皆さまにお力添えを賜りながらご一緒させていただき、この2年間を楽しんでまいりたいと思います。

青年部での参加をしはじめた頃、参加することが「何か楽しい」といった感覚を覚えています。その楽しさはどこから来ていたのか?それは今思えば、青年部でのお茶を通じてのご縁で人と出会い、集い、そこから更に拡がる繋がりに魅力を感じていたのではないかと思います。

OBの先輩からご紹介を賜った入会でありながら、青年部入会直後から数年間足が遠のいていた私を、青年部の役員さんから「ちょっとでもいいから」と幾度と参加を促していただいたそのお声がけに根負けし、勇気を振り絞って参加してみれば、お知り合いも増え、少しずつ役割をいただくことでご縁が拡がり深まっていきました。

さらに、参加するであろう皆さんの楽しむ姿を想像して力を合わせ、一丸となって準備をすすめていくことにワクワクした期待を感じ、事業当日には参加する皆さんの笑顔を見ることで充実感と達成感を味わうことができました。このお茶を通しての出会いが拡がりつながり結び付く感覚は、ブロックを出向した時にさらに増していくこととなりました。

お隣の青年部だけでなく、全国各地よりブロックの行事に出向いて来られる方とお会いする機会が多く青年部は近畿第一ブロック内の9青年部のみならず、全国各地の167青年部の皆さんとつながることができます。皆さんと全国の皆さんの「架け橋」となるのが全国の16あるブロックの役割だと考えます。このブロックでの活動が青年部や会員の皆様に出会いというご縁と笑顔をつなぐ機会となりますよう努めてまいりましょう。

集いの場

3年を経とうとしている新型コロナウィルス感染症の影響は私たちに傷跡を残しました。生活様式や経済活動など、身の周りや日本のみならず世界中の社会情勢の大きな変化をもたらし、その残響は続く中に、加えてロシアによるウクライナ侵攻から世界秩序の根幹が揺らぎ、燃料や資材の高騰、急激な円安やインフレなど我々の環境を取り巻く様々な社会の混乱は続いています。

各地の青年部の活動も多分にもれず大きな変化があったものと思います。会議や行事の開催の制限、会員減少、役員の担い手不足など、青年部活動継続の大変さを肌身で感じました。一方で当初から様々なツールを用いて活動を工夫してきた青年部も多いのではないでしょうか?

全国の様々な活用事例も報告され、また総本部から公式アカウントも配布されています。今後、充分配慮をしながら会議や行事をリアル開催する方向に進んでいますが、顔を合わせての集い重きをおくと共に、デジタルツールの利便性や負担の軽減ができる利点をうまく取り入れ有効に活用しながら組織間や会員間の交流を行い、豊かな集いの場を構築していきましょう。

地域の魅力

今年令和5年3月27日、国の行政機関の一つである文化庁が京都に移転します。京都を中心に近畿第一ブロックの拠点となる地域は、平城京、近江大津宮、平安京などと古来より都として栄えた王城の地であり、歴史資産を有するとともに文化が根付いています。

もちろん茶道が日本の文化でありその中心の地域であることは言うまでもありません。文化とは芸術文化だけではなく、広義では人の営みの総称でもあります。各地で営み紡いでこられたその土地ならではの資源や特徴を活かした魅力を今一度見つめなおすことも有意義なことであると考えます。ブロック内の他青年部の地域に足をふみいれたことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

もしかしたら見過ごしているかもしれない地域の魅力をブロック内のみなさんで改めて出会うことができるよう各地にうかがう機会を増やしていきたいと考えています。

各地青年部の皆さんと共に、更に地域で輝き存在感のある青年部活動になるよう励んでまいりましょう。


二年間どうぞよろしくお願いいたします。