ブロック長 所信ブロック長 所信 2015-2016

茶道裏千家淡交会青年部
近畿第一ブロック ブロック長
福井 正興(京都西青年部)

進取果敢 ~青年部のミカタ~

茶道と私の出合いは特に構えたものがあったわけではなく、何気なく友人と誘い合い入部した大学の茶道部でした。したがって稽古も程々で、自慢できるほど打ち込むこともなく数年間を過ごしました。大学を卒業してからは家業の関係もあり、茶の製造工程を勉強することに専念したことはありましたが、茶道に触れる機会は僅かでした。それから十数年が経ち、ご縁をいただき青年部にお世話になることになりました。

二年前、初めて近畿第一ブロックに出向し、大学茶道部所属以来、久々に裏研合同茶会などを通して大学生と関わることになり、自分の中に茶道に対する情熱や未来への可能性を感じ始めました。
そして、ちょうど二十年が経過した今年、ブロック長を務めさせていただくに至ったことは運命的な巡り合わせと思っています。

この機会を、覚悟を持って務めさせていただくにあたり、まずは、この二年で推し進めてこられた新たなブロック協議会の在り方を継承し、そのうえで様々な機会を通して、“会員増強”と“情報共有強化”を活動の2本柱とし、各青年部がさらに活性化するように力を尽くします。言うなれば「青年部のミカタ」になりたいと考えています。

さらには、ブロックに出向いただく皆様が自らの成長に繋げられるように運営していきたいと考えています。だからこそ、近畿第一ブロックのすべての皆様の一層のご理解とご参画が必要なのです。何卒、平成27年度・28年度をよろしくお願いいたします。

新たなゴールに向けて ~キーワードは200~

まず、会員数をブロック全体で現在の200%アップさせたいと考えています。会員を広げ固めるために、様々な機会を捉えて“会員増強”を推進します。そのためには全ての青年部部長の皆様の深く暖かい理解が必要です。多いか少ないかを議論するのではなく、目標に向かって、心をひとつにして会員増強を目指しましょう。

自分の住み暮らすまちに、茶道を愛好する方が一人でも多いほうが幸せなまちなのか、もしくは、茶道と関わりを持たずに人生を送る人が多く住むほうが幸せなまちかと考えたとき、誰もが前者を選ぶのではないかと思います。日本の文化というよりも、日本そのものである素晴らしい茶道を一人でも多くの方にお伝えするために、会員一人ひとりが200%の力を発揮することで、会員倍増を実現させましょう。 そして、青年部間での“情報共有強化”を実施します。主たる目標は、各青年部の活性化です。

そのために情報交流や人的交流を促進させたいと考えています。特に、裏千家学生茶道研究会をはじめとする大学生たちとの交流を積極的に行うことで、各青年部への入会を促し、会員の増強につなげます。一方、現在の課題として、ブロック内青年部間の連携が密ではない部分があることに少しの不安を抱いています。ブロックはブロック、青年部は青年部というのではなく、ブロックが各青年部の役に立つ存在となることで、希薄さを打破したいと思います。

また、各青年部へブロックや全国委員会などが行おうとしていること、ご宗家のお考えや総本部の方向性などを周知徹底させていきたいと思います。つまり、規約の目的に掲げている、次代の青年部リーダーを育成する組織へと導いていまいります。さらには、茶道の魅力を積極的に発信していただけるアクティブな会員を育てるための環境づくりにも力を注ぎたいと思っています。

楽しくなければ青年部ではない

近畿第一ブロックの各委員会内で活発に話し合い、企画・運営を行うことで、出向してよかったと思える楽しい時間をできるだけ多く過ごしてほしいと心から思います。
だからこそ、委員会同士の交流を自発的に行っていただくことで、あらたな仲間を増やすとともに、ワクワクする時間を共有し、青年部を大好きになっていただきたいと心から願っています。
また、素敵なひとづくりは素敵な環境づくりからだと私は考えています。

それぞれの青年部に所属していて本当によかったと思っていただけるような各青年部の環境づくりをもお手伝いすることが出来れば、きっと正しい地域社会発展へと寄与できると確信します。 結びに、今日までの先輩諸兄の歩みがあったからこそ今があることを胆に銘じ、覚悟をもって、新たな一歩を踏み出すことをお約束します。二年間「進取果敢」な活動を、よろしくお願いいたします。

成功の鍵は、1%のひらめきと99%の努力。 ただし、その1%の方向性があっていないと、 残り99%の努力は全て無駄になる。 選んでいるようなやつはダメだ。 与えられたチャンスというものは逃さないということ。 これが自分の中から出ようが、外からであろうが、無駄にしない。 無駄にしないだけの情熱を持っているかが大事だ。