ブロック長 所信ブロック長 所信 2017-2018

茶道裏千家淡交会青年部
近畿第一ブロック ブロック長
中村 正史(京都南青年部)

つながる!広がる!そして学べる!!~ブロックだからできること~

私は大学生のとき、初めて茶道と出会いました。大学の茶道部に熱心に勧誘されて、入部したことがきっかけですが、その頃は今ほど抹茶がメジャーなものでは無く、口にしたのもこの時が初めてでした。四年間の部活動の中では、裏研(裏千家学生茶道研究会)の評議員長も経験しましたが、その当時から感じていたことがあります。

それは、お稽古によって身に付く作法や、学べる知識もさることながら、お茶の活動を通じて得られる交流の数の多さ、広さです。学生に限らず、幅広い年代の方々や様々な地域の方と交流できたことが私自身の成長につながりました。『一期一会』という言葉がありますが、「出会う」ことをとても大切にする精神が茶道にはあります。

大学を卒業した後はしばらく茶道と離れていましたが、陶器で茶道具を製作するという家業でもあり、八年前から淡交会青年部に入り、再び茶道の世界とつながりました。

そして現在に至るまで、短い間ではありますが、青年部の部長、近畿第一ブロックの副ブロック長、全国委員などを務めさせていただきました。その経験から言えることは、あらためて、淡交会青年部は全国組織であるということです。どこか、青年部に入会した時から、日本中の167の青年部とつながっています。このつながりをパイプ役となって結び付けているのが全国に16あるブロックです。近畿第一ブロックでは、このような青年部の最大の魅力である「つながる!広がる!そして学べる!!」という部分を、ブロックだからこそできる行事を通じて精一杯応援して参りたいと考えています。

初めての人にこそ優しく

ブロックの出向員でも無かった頃、ブロックの行事に参加することには不安や迷いがありました。同じ青年部の方にずっとくっついていたように思います。しかし、青年部の枠を超えて活動・交流できることは決して役員、出向員だけの特権ではないはずです。少し勇気を出して、ブロック行事に参加された方をブロックの皆で温かく歓迎しましょう。他のブロックから参加しに来られる方、ブロック間交流についても同様です。これは、ブロック内の各青年部を応援することにもなりますし、茶道の未来にもつながっていくことになります。

遊び心を忘れずに

幸いなことに、ブロックそして青年部には、これまでの諸先輩方が築いてこられた礎があります。私たちは行事を行う際の備品や資料などのフォーマット、組織を運営するためのノウハウを引き継ぎ、必要なときに知恵を借りることが出来ます。

何もかもを一から作り出していかなくてもよい訳ですから、その分のメリットを遊び心としてアイデアにプラスしていきましょう。もともと茶道は遊び心が大好きな文化でもあります。そのひと工夫、心の余裕があらゆる行事の、そして青年部活動の満足度を高めることになるはずです。

迅速なレスポンスを

私は青年部のような会員数の多いところで、「長」を経験したことはこれまでにありません。会社を経営しているわけでも無く、人前で挨拶をすることにも慣れていません。茶道に関しても未熟です。どうしてこんな人間がブロック長に?と自分でも不思議に思いますが、青年部のある先輩から言われたことによりますと、様々な連絡に対して「真面目に返信していた」そうです。メールが来たなら返信を、電話が掛かってきたなら出る、出られないときは後から掛けなおす、と。本当にこれだけだったと思います。

青年部では皆さんがそれぞれに仕事や家庭がある中で、努力して時間を作って活動をしています。だからこそ、迅速な返信は大変嬉しいものです。私はあまり大きな目標を立てることは出来ませんが、この二年間、私も心掛けますので、皆さんのレスポンススピードをこれまでの自分より高めるよう努力してみてください。たったこれだけのことですが、幹事長をはじめとする“役”を持った方々の「担い」のなかでも「負」の部分、いわゆる「負担」は随分と減らせるのではないかと思います。そうして生まれた余力をお稽古に還元するのも良し、あるいは他に、皆さんが大切にされているものに費やすことができれば、青年部活動はもっともっと有意義なものになると信じています。

これからの二年間、どうぞ宜しくお願い致します!!