近畿第一ブロックのことブロック活動報告

平成29年6月25日

12回目を迎える 近畿第一ブロックと裏千家学生茶道研究会との合同茶会が妙心寺で行われました。

梅雨明けのころ、南から吹く風「白南風(しらはえ)」をテーマに本席を裏研、副席を青年部で担当させていただきました。

準備の時に感想をお願いしたところ、快く引き受けてくださいましたのでご紹介します。


私は今回、合同茶会に亭主として関わらせていただき、多くの貴重な経験を得ることができました。
まず、前日準備の際には、青年部の方から火入の灰について丁寧に教えていただき、その繊細さと灰に綺麗に火箸の跡をつけることの難しさを実感しました。また、青年部の方が作られた火入は、灰に均等につけられた火箸の跡が美しくて感動するとともに、今後火入を作る際の目標にしようと思いました。
茶会当日は、手筒花火の花入や、打ち上げ花火をイメージして入れられた花、ワインクーラーを見立てて葉蓋をした水指、書院に飾られた投扇興の「夢浮橋」など、数多くの趣向を凝らした青年部席に大変驚き、また深く感動しました。
最後に、私は合同茶会を通して、多くの人と一緒に作り上げる茶会の楽しさや、趣向を凝らした道具組で席を準備し、その中でお客さまに楽しんでいただくことの喜びを学ぶことができました。この学びを今後の茶道人生に活かしていきたいと思います。貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

京都府立大学 文学部 日本・中国文学科 2回生
戸高直人

また、後日7月1日に打ち上げを開催。

青年部員11名を含む20名が参加をし、リラックスした雰囲気の中で茶会を振り返ったり、各大学茶道部の話や各々の興味のあることなど話して楽しく過ごすことが出来、良い交流の場を持つことが出来ました。ブロック長へみんなでサプライズの誕生祝いをいたしました。

角田潤子学茶委員長からも今回の合同茶会のレポートを頂きましたので紹介します。


2017年6月25日 裏研さんとの合同茶会を 妙心寺 龍泉庵で行いました。合同のテーマは「白南風」しらはえ とは 梅雨が明ける頃に 吹く風の事です。

学生たちとの 事前打ち合わせでは 学びたいという熱心な姿に 心を打たれ 是が非でも 成功させたいという思いでいっぱいになりました。

当日は お茶会だけでなく、学生たちのリクエストでもあった着物お直し教室を 午前中に行いました。

まだまだ 着付けを教えられるほどではございませんが 学生からの 疑問点を聞き 今後に活かせられるワンポイントアドバイスをしますと 目をキラキラさせながら ありがとうございます!と感謝をされた時の 感動は 忘れられません。

学生担当の本席は しっかりとした お席の中にも 手作りの茶碗が出てきたり、なんとも 学生らしい涼しげで 楽しいお席でした。

私たち青年部担当の 副席は  花火を見て、お酒を飲みながら芸妓さんたちと舟遊びをするという大人の趣向にさせて頂きました。

お道具組みや、お席のあり方など、知らない事ばかりで 足るを知る良い機会になり 心を入れ替え お稽古に精進しようと思いました。

ブロック初出向にも関わらず 学茶委員長という大役を仰せつかり 未熟な私を支え、ご協力くださった 中村ブロック長、中澤幹事長、檜垣担当副ブロック長には 大変、感謝しております。当日、お手伝いくださった学茶委員会のみなさま、ブロック出向のみなさま、お暑い中 ありがとうございました。

今回の反省点を活かし  来年も より良い合同茶会にしたいと思います。今後とも よろしくお願いします。

近畿第一ブロック学茶委員長

角田潤子